注意:過剰な表現はございませんが、少々性的表現もございます。
また、恋愛要素の強い内容となっておりますので折りたたませていただきました。
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「ね、平助君、もう・・終わりにしよう、・・・ね?」
なんとなく、このままじゃいけない、と私はやわやわと胸に触れる平助君の手に自分の手を添えた。
このまま流されてしまえば、きっと、私たちは元に戻れなくなってしまう。
「・・・・・」
けれど、平助君は答えてはくれなかった。
「っ・・、んぅ、」
少し強めの力で胸を押され、彼の掌の中で形を変える。
痛いというよりも、どこか心地よく響く感覚に戸惑って、怖くなる。
「や、だ・・平助君、・・やめ、」
いつもは子どものように幼い笑顔で元気に笑っている平助君の掌が、こんなに大きいだなんて思わなかった。
胸の形を変えるのを楽しむかのように、掌は私の身体を夢中で弄る。
「・・んぅ、・・」
首から背を舌が這っている。
声が、震えて、吐息さえも掠れてしまう。
「っあ・・・、ぁ」
怖い、嫌だ、平助君じゃない、
頭の中がぐちゃぐちゃになって、ただ、彼に背を向けて耐えるしかなかった。
「千鶴、やばいよ、そんな甘い声出されたら、俺・・」
「っ・・・や、!」
肩をぐいと引かれて身体を反転させられる。
彼の目の前に晒した自分の身体が、まるで女としてこの行為を喜んでいるかのように桃色に染まっていて、私の羞恥心を煽った。
「・・・・、」
改めて私の素肌を見つめて、彼は息を飲んだ。
目元まで赤く染まったその顔は、普段の照れたような平助君だったけど、瞳だけは、違う人のようだった。
真剣に、私を射抜くように熱っぽい視線を向けてくる。
正面からその瞳を受け止めることが怖くて、微かに視線をそらせた。
「千鶴、可愛いよ、すっげーきれいだし、なんかもう・・止まんないかも、」
勢いに任せたまま、彼は屈むようにして私の肌に顔を寄せる。
胸元に彼のぴょんと跳ねるくせっ毛が擦れてくすぐったくて身じろいだ。
「・・ん、・・んん、」
くすぐったい。でも、少し心地いい。
与えられる感覚に、少しづつ、私は沈み始めていた。
羞恥心より胸を隠すように添えていた手を、平助君は優しく解して横にずらす。
「隠す必要ないじゃん。俺、千鶴の全部が見たい」
「でも・・、」
嫌だとか、離して欲しいとか、叫ぶことが出来れば楽だった。
「・・・千鶴、」
こんなにも、求められたら、素直に差し出してしまいたくなる。
身体の力を抜いて、控えめに彼に微笑を返せば、平助君は一瞬目を見開いて、それから嬉しそうに笑った。
まだ、すべてを受け入れることが出来ない。
恋心なのか、友人として好きなのか、答えがみつかっていないから。
でも、私はきっと、拒むことが出来ない。
この笑顔を、失いたく、ない・・。
おずおずと彼の頭を抱いて、彼は腹の下へとその掌を滑らした。
怖くない、怖くない、とぎゅっと目を瞑ったとき、
「お客さん、お連れ様が下にいらしてますけどお通ししてよろしいですか?」
スッと、冷静な声に頭の中が冷えた。
@あとがき
頭に血が上って勢いに任せて暴走して、でも第三者の介入で一気に頭の中が冷えていって、冷静になる。そういうときが、一番生きた心地がしないんじゃないかなーって思います。
いいところでお邪魔が入ってますが、実は逢引日和は二部構成で続編でもっとすごいことが、なんて考えていたり、してないですよ。断じて・・。
昨日の大学の説明会(妹の付き添いです)で、めずらしく疲れ果ててまともな休みが取れなかったので、今日は結構、しんどかったです・・・。はぁ、あっついお風呂に入りたい。夏でもあっついお風呂です。たっぷりお湯はって汗流すとスッキリです!更新も終わったので、さっそく行って来ます!
・・・お風呂に、一度でいいからアヒルちゃんを浮かべてみたい、なんて思う・・今日この頃。
小さい頃はカエルのおもちゃとかお風呂用のパズルで遊んだけど、アヒルは遠い存在だったんです・・(´◇`)
す、すごいって・・あの、どう反応したらよいのでしょう・・。
いつもの可愛い感じじゃなくて、いっぱいいっぱいな平助君で頑張ってもらったらあんな感じになっちゃいまして・・。
それで、ですね、逢引日和シリーズは平助君のお話なんです。ごめんなさい~(><)沖千要素が全くといっていいほどないんです。。。もう、たつき仔さんの沖千好きはバッチリインプットしましたよ!私の心に届いてます!うーん・・沖田メインのシリーズ、構想練ってみますね!!