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期間限定。薄桜鬼小説ブログ。
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「そういや、総司の姿も見なかったよなー。」

ぞろぞろと男四人で千鶴の部屋へと向かう途中、平助が何気なく呟いた言葉に思わず動きを止める。


「ん?どうしたの、一君?」

「・・確かに、見なかったな。」

「つか総司も昼の巡察なんだからさー、寝坊ってありえねーって。」


数日前まで寝坊で巡察に遅刻をしていた人物の発言とは思えないが、聞かなかったことにして、俺は総司の部屋の方角を見遣った。
今向かっている雪村千鶴の部屋からは大分離れているため起きているかの確認はここからでは出来そうにない。しかし、妙な胸騒ぎは静まるどころか少しずつ内側で広がっていく。


「・・・・・・。」

「さっきからどうしたんだよ、斉藤。千鶴ちゃんじゃなくて総司のこと起しに行きたいっつーなら止めねぇけど。」

「うわー、俺だったら絶対無理!総司の寝起きって最悪じゃん!!」


「あぁ、確かにな。」

左之は苦虫を噛みつぶしたような顔をして頬を掻いた。
その様子に平助が何かを思い出したように あ、と小さく呟いた。

「そういや、左之さんって前に総司の寝起きが悪すぎるって愚痴ってたよなー。」

「ん?あぁ・・・、前に昼の巡察が十番組から変更になって一番組になったことがあってな、伝えに行ったら縁側で総司の奴が寝こけてたことがあったんだけどよ。」

「・・なんか、俺、展開読めるんだけど。」

「まぁ、あれだ。そんときにちょいとあってな。」

思い出したくねぇよ、ありゃぁ、と頬を引きつらせて言う左之に新八も呆れたように苦笑を漏らす。


「総司の場合は寝起きに限らねぇよ。あいつの行動は大半がそのときの気分で成り立ってやがる。」

「ちがいねぇな。」



「・・・・・。」

新八や平助、左之の軽口も自然と右から左に流してしまえるほど、妙な胸騒ぎがして、どこか落ち着かない。もうすぐ雪村の部屋に着く。彼女をさっさと起こしてしまえば違和感は払拭されるだろうか。



「・・くん・・一君!!」

「っ・・、平助、か。」

「なぁ、ほんとさー、らしくないじゃん。一君がボーっとするなんてさ。」

「あ、あぁ。」


後ろから覗き込まれるようにして近づいた気配に思わず身体を強張らせる。
何を、気にしすぎているんだ。そもそも気にすること自体が必要のないことだ。
彼女にしたって土方さんからの雑用の仕事をこなしていただけ、俺たちは寝過ごしている彼女を起こしてやろうと出向いているだけだ。

先ほどの平助の言葉に、何か、引っかかった気がしたとしても・・注意が散漫になるほど重要なことでもあるまい。


「そういえば、この前のあれでさ、総司が千鶴に起こしに来いってしつこいって聞いて千鶴の代わりに俺が起こしに行ってやったことがあるんだけどさーそしたらあいつ・・「っ・・・!!」

「なんだよ、斉藤。マジでどうした?」


ようやく合点がいった。
はぁ、と重たい息を吐き出せば左之が怪訝な顔をしてこちらを見遣る。


「総司は、寝起きは悪いが朝が弱いわけじゃない。」

「あ?あぁ、まぁ・・たしか、に・・・・、まさか・・・っ、」



左之がサッと表情を青くして固まる。
それから、何事だ、と理解できていない二人にすばやく指示を出した。

「平助!お前は斉藤と一緒に千鶴の部屋へ急げ!新八ぃ!てめぇは俺と一緒に来い!」

「は?なに、なんで?」

「いいから!おら、新八!いくぞっ」

「え、あ?お、おぅ、」

焦ったように声を張り上げて逆方向の総司の部屋を目指して急ぐ左之の背を見送って、俺もすぐさま身体の向きを変える。と、そこで事態の読み込めていない平助が戸惑ったような声で俺を引き止めた。


「ちょ、ちょっと待ってよ一君!なにがどうなってるわけ!?」

「・・・・以前、お前たちは雪村に起こしてもらったことがあっただろう。」

「え、あぁ・・うん」


「そのとき、雪村が左之を起こしにいくところを総司に捕まり部屋に引っ張り込まれた。忘れたわけではないだろう。そもそもあの騒動に平助、アンタも巻き込まれたはずだ。」

「っ・・・、え、うそ、もしかして・・今回も!?」

「・・その可能性も、ないわけじゃない。雪村の方は事情があるため理解できるが総司が寝坊することはあまりない。」

「・・・・・・・・。」


次第に青くなっていく表情の平助に追い討ちをかけるようだが、しかし気遣って言葉を選んでいられるほど時間的余裕はなかった。


「左之は総司が雪村を自身の部屋に引き込んだ可能性を案じてそちらに急いだ。俺たちは、」

「千鶴の部屋に総司が押し入った可能性を案じて、ってことか!!」

「・・ああ。」













「・・・は、はじめくん・・」

「・・・・・・。」

ごくり、と静かな室内に平助の生唾を飲み込む音がやけに大きな音として響いた。


「こ、これ、起こした方が・・いいよな?」

「え、あ、あぁ。そうだな。」


目の前に広がる光景に、どういうわけか二人して身体をガチガチに固めてしまっている。
傍から見れば滑稽な光景だが、当人である俺たちにすれば情けない話だがそれどころではない。

普段、高く結い上げている髪が解かれ床に散り、肌蹴た夜着からは日常目にしている彼女とは思えないほど、女を意識させる白が目立つ。

その白に、情けないが男二人、目を奪われてしまっていた。








@あとがき

昨日は更新できず、申し訳ありませんっ・・!
帰宅したときには日付が見事に変わっておりました(´へ`;)
ちょっと今も頭が働いていない状態なのですが、とりあえず大学行く前に今日こそは更新!と思って急いで書いたので誤字脱字が目立っていたら申し訳ないです・・。後で直しておきますー。

それにしても、結局男4人で千鶴ちゃんを起こしに向かってますね。なんていうか、空気読めないよね、って4人組・・(´v`;)大人数で早朝から女の子の部屋に押しかけちゃダメですよ!むしろ私が起こしに行ってあげたい!!(笑)で、千鶴ちゃんの髪型をいろいろ変えて遊びたい!!(//v//)


そういえば、緋色PSPの公式ページにサンプルボイスがアップされていたのですが、、、遼はああじゃなくちゃね!と妹とはしゃぎました。3の遼は大人しすぎるよね!やっぱり彼は珠紀に対して誘ってるのか?とかそういう科白を言ってくれなきゃ!(笑)あ、すみません。興奮しすぎて申し訳ない・・。
でも、やはり薄桜鬼で緋色が薄まっちゃったかなーっと心配していたのですが、大丈夫でした!やっぱり緋色は別口です。真弘への愛は変わってませんでしたー(*´∀`*)でも、PSP持ってないや、自分・・・。
 

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こんばんは^▽^
男4人ぞろぞろと歩き出しましたね(笑
誰も止めることなく千鶴ちゃんの部屋に向かう辺りが、この4人らしいという感じもしますが、向かってよかったんですかね…この先の展開からして…。
最後の平助くんの生唾を飲み込む音、聞こえてきましたよ(笑
その瞬間の平助くんの顔も///えーっ一体どんな姿だったんですかっ?ただの寝相の悪さ、では無いですよね…。めちゃくちゃ気になるなー…一くんも目を逸らせずにいるようですし。いろんな想像が…。
新八さんだったら同じような反応しているでしょうし(いや…もっと動転しているか鼻血出して倒れるか、かな?)、左之さんも一瞬固まるでしょうねー。
いつもと髪形が違うだけで女の人は本当に変わりますからねv
今後の展開が楽しみですvv
沖田くんの動向にも(笑


暴走バーーーーージョン!!
マジですかっ!!毎日確認に行きます!!!(ウザイですね~^^)
左之さんはいるだけでエロイですからね(笑
存在自体エロいのに、声まで発したらエロさで右に出るものいませんよ。
楽しみが多すぎて困りますー><嬉しい悲鳴ですがvvv

ゼミ展、楽しみにしてますよーvv坊が風邪を引かない限りは行きますので^^
コッソリ行くかもしれません(笑)超が付くほどの人見知りなので(苦笑
でもお会いしたい気持ちもあったり…。
いろんな意味で楽しみですv


何か本当に楽しみがいっぱいvv
こういう楽しみがたくさんある毎日っていいですねv

昨日は帰りが遅かったようで…かなり冷え込んできていますので、乾燥もひどいですし風邪とかには気をつけてくださいね。
なんて言ってる自分が先に風邪引きそうですけどね(苦笑

ではでは。
失礼しますvvv

遠村 笑 URL 2008/11/19(Wed)21:12:05 編集
いらっしゃいませませー
ほんとですよねー、誰か止めるだろうって話ですが(^∀^;)
一番の常識人の一君が、珍しく頭に血が上っちゃったみたいなので、はい、止める人がいなかったみたいです。左之さんはきっと面白おかしく展開を見守ってる感じですよね。

で、問題の千鶴ちゃんのかっこうですが・・いやいや、そんな期待なさらないでくださいませ(^□^;)そんな、私、寝るときは下着姿なの!って展開はないですよ!(笑
ただ、寝起きの千鶴ちゃんはきっとものすごく可愛いですよね!初心組な平助、一君コンビは、それはもう初心な反応をしてくれるんじゃないかと!!よっし、頑張ります!!
沖田君の動向は、といいますと・・そこは、ほら、意外性がなくなっちゃうので・・ヒミツです(*^∀^*)


暴走バージョン!!は、何やらご期待くださっているようで、一応R指定で頑張りたいと思いますー。でもあの大人の色気漂う左之さんの色っぽさがどこまで表現できるか・・うぅ、難題ですね・・。週末明け以降になると思いますのでその辺りで窺って見ていただければと思います(´v`)


ゼミ展の作品頑張って製作中ですー
木のおもちゃ、が中心なので重量もあって子供にとっては遊びやすいおもちゃがいっぱいだと思いますよ!私は女の子向けのおもちゃ制作なので、なんとも言えませんが、男の子も楽しんでもらえるゼミ展になるように頑張りますね!!で、私もものっそい人見知りなので、こっそりでも、大丈夫です(苦笑)名前プレートとかつけているかも・・なので、笑さんからはすぐに分かっていただけるかなぁと。千尋は本名なので(^し^)


楽しみがある毎日ってすっごく楽しくて嬉しい、って気持ちでいっぱいになりますよね!私も幸せっていっぱい思えるような毎日が過ごせたらいいなーって思います(//v//)
お気遣いありがとうございました!笑さんも体調がまだまだ不安定なのですから、無理しちゃだめですよ!(^へ^)

本日も、訪問くださってほんとーにありがとうございました!!
千尋  【2008/11/19 23:12】
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