「勝手に人を助平扱いしてんじゃねぇよ、」
「え、し、新八っつぁん!?」
「あ、なんだ、やっぱりただの寝坊だった。」
「あれ?総司?」
左右から覗き込まれるようにして現れた新八と総司の顔に驚いて平助はせわしなく首を振る。
しかし、すぐにハッとなって雪村の姿を隠すように己の身体の向きを変え彼女を背に庇う。
「・・・平助君、邪魔。千鶴ちゃんが見えないんだけど。」
「だめ!総司にこんな格好の千鶴見せるわけにはいかない!」
必死に彼女を覆い、布団ごと後ろに下がろうとする平助に対して、総司は面白いものを見るように瞳を細める。
「こんな格好ってさぁ・・別に少し夜着が乱れてる程度でしょ?そんなに慌てることでもないんじゃないかな。」
「ちっげーよ!そういう意味じゃないし!千鶴の・・、」
勢いで捲くし立てるように大口を開けた平助はすぐに口を噤んだ。
「なに?」
「・・だから、千鶴の・・、」
「千鶴ちゃんの可愛い寝顔を僕なんかに見せたくないって、そういうこと?」
「っ・・・・!」
少し不機嫌な総司の口から出た言葉に平助はサッと頬を朱に染め上げる。
「・・・千鶴ちゃんの独り占めって、よくないと思うんだけど。」
口端を吊り上げて総司は平助の肩に手を掛けて横に押しやる。
「っちょ、総司・・!マジでこっち来んな!!」
「だからさ、千鶴ちゃんは平助君のものじゃないんだから独り占めしないでよ。」
総司に掴まれた肩を力任せに押し戻して、今度は平助が総司を横に押し返す。
そうして眉間に皺を寄せた総司と平助を茶化すようにして新八が大柄な身体で二人の間に押し入る。
「おら、お前ら。喧嘩してねぇで当初の目的忘れたのかよ。千鶴ちゃん、起こすんだろ?」
「あぁ、うん、そうだった!・・・って、新八っつぁん、ドサクサに紛れて千鶴のこと覗き込むなよ!」
「お前はぎゃーぎゃーうるせぇんだよ平助!っと・・、随分と無防備に寝てんなー千鶴ちゃん。」
目を丸くして、口元に笑みを作って雪村を見遣る新八の視線が気に食わないのか平助は総司のとき同様に必死だ。
「・・・いい加減、間に入った方がいいと思うか?」
三人の、と言っても完全に必死で余裕がないのは平助だけで後の二人は平助を面白がってからかっているだけ、とも言えるが、とにかく三人が終わりの見えないやりとりを繰り返す様子を見て左之が呆れたようなため息を吐き出した。
「・・確かに、埒が明かないな。」
「ま、そんだけ千鶴の寝顔が可愛いってことだろ。」
からからと他人事のように笑って騒動を見守る態勢の左之を横目で見遣れば、俺の視線を受けて密かに肩を竦める。
「お前たちの向かった総司の部屋に雪村が居なかった時点で、少なくとも総司の部屋に、という可能性がなくなったわけだ。何故ここまであいつらを連れてきた。」
「あー・・・・・、」
平助のみならばここまで面倒なことにはなっていなかったはずだ。
総司と新八を連れてくれば奴らのことだ、平助をからかって遊び始めるに決まっている。
左之にしても分かりきったことだったはず、納得いく理由でなければ頷けはしない。
「そう睨むなよ、こっちだっていろいろあったんだぜ。」
「いろいろ、とは。」
「・・いや、まぁ、最初は俺だって焦って総司の部屋に駆け込んだんだけどよ・・」
「ちょ、まてよ・・左之!」
「うるせぇ!とにかく走れ!」
ここの通路を左折すれば総司の部屋だ!
平助と斉藤が千鶴の部屋に着き襖を開け驚いているとき、俺と新八はようやく総司の部屋にたどり着いていた。
「っ総司!!」
思いっきり襖を力任せに開けば、
「・・・・・・・・。」
綺麗に片付けられた布団が一組あるだけで、総司の姿はどこにもなかった。
「・・なんだよ、総司のやつ起きてんじゃん。」
立ち尽くす俺の横から部屋を覗き込んで新八が眉を寄せる。
「ま、総司のことだから朝っぱらから近所のガキと遊んでるとかじゃねーの?つか、なんで焦ってたのかわかんねぇなぁ。」
「・・・・・。」
「左之?」
「俺らも千鶴の部屋行くぜ。」
「あ?・・あぁ、でも、千鶴ちゃんなら平助たちが起こしてんだろ?」
未だに状況が飲み込めていない様子の新八を急かす。
嫌な予感っつーわけじゃねぇが、この部屋の主が朝飯にも顔を出さず、部屋にも居ない。
向こうには平助や斉藤が向かったっつっても、はいそうですか、と無視できることじゃねぇ。
「とりあえず総司の居場所だけでもつかんどかねぇと安心できねぇんだよ。」
「あれ、左之さん、僕のこと探してるの?」
「っ・・、総司・・?」
@あとがき
おはようございます・・、といっても12時過ぎですが・・。
昨日は仕事の後、飲みに行くぞー!って連中に引きずられ・・・・はい、朝までコースでした。
とりあえず帰宅してシャワー浴びてからフラフラしながら続き書いたので、後先考えていない展開に突入気味かもしれません・・・。でも、モーニングコールの方でよかった・・。わいわいぎゃぁぎゃぁな雰囲気は書いていて癒される・・・(´v`;)で、では、ちょっとだけ、仮眠・・してもいいですか?実はこの後も仕事入ってるのです・・・。
そういえば、もうすぐいろいろゲームの新作が発売しますね!!
緋色のPSPとロデ、スイプーは予約したのですが、ロゼの新作は考え中、な感じです・・。声優が豪華なのですけど・・。ハトアリシリーズはシナリオやシステムバグはキャラ萌で一生懸命自分の心の中でカバー出来たのですが・・今回のは微妙に出来ないかもしれない・・なんて思ってまして。
今冬には他にもいろいろ新作が出てくるので楽しみです!!
とりあえずラッキードッグとすみれの蕾は購入予定で、あとはいろいろチェックして予約していこうかなーって。
私も過去に一度だけ朝までコースを経験しましたが…なんですかね、ハイテンションの域を超えると穏やかになりますね。穏やか、という名の抜け殻ですね(笑
そのときは友人数人と「オールやってみたいよね!」から始まりましたが、もういいや、って感じでした(苦笑
もうとにかく疲れて疲れて…あのときまだ20代ソコソコだった気がしますが。
ブログupしたあとも仮眠後、お仕事とか…。あまり無理されないでくださいねー><
返事は気にされないでくださいませっ。頂けるのでしたら、最終のコメにまとめてでもいいですからっっ。今は忙しい時期でしょうから、睡眠を優先してくださいっ!!
私は勝手気ままに書いていきますが…。
モーニングコール後日談4、読みましたぁv
平助くんが必死に千鶴ちゃんを隠そうとするのがまた可愛いv本当に必死に、というのが見えますvvv
沖田くんもからかうの好きだなー^^彼は面白そうなものを見つけるのが早いんでしょうね。
見つけたら、とことんまで…。
意外だったのが、新八さんが千鶴ちゃんの寝姿を見て動じなかったことですかね…。いや、それほど夜着が乱れていなくても、「ぅお」とかいいそうな気がしたので。でも興味をそそる対象ではあるのかな、今の千鶴ちゃんは。
沖田くんが千鶴の部屋にきた理由、左之さんの言う「いろいろ」とは何なんでしょう…vvv
私も、今変なテンションなので今回のわいわいぎゃぁぎゃぁは嬉しいデスv
…薄桜鬼のグッズまた出るですか…?
今度こそは買い逃さないようにしなければっ
そういえば、B's LOGの好きなキャラランキングで沖田、一、左之さんが入ってましたが、土方さんや平助くんがいなかったことが寂しかったり…来月発売のランキングでは全員入ってて欲しいな…。
オールは久々でした(^v^;)
確かに・・ハイテンションの域を超えると、本当に静かになりますね・・大概は12時以降はカラオケって流れなので、途中から歌わなくなってみんな寝ちゃってたり・・(笑)結構飲み会などでは流されやすいのでオール組に引っ張られ何度も経験し、何度も・・後悔してます・・(ーー;)
ほんっとーに、お気遣い有難うございます!身にしみます・・。
でも、でもでもでも!お返事は毎日の癒し時間なんです!!コメントが嬉しくてほわ~ってなるんです!!なので、睡眠時間削ってでも返信します!(`□´)
モーニングコール後日談も意外と続いて4です・・。そんなに長くする予定ではなかったのでそろそろ終わるだろう、と思うのですが・・山場が微妙・・、ですね。
平助君と一君の出番を増やそう!っていう目的が見え隠れするお話なので、実はもう目的達成気味です(苦笑)いやいや、一君の見せ場がまだですね!頑張ります!あ、ちなみにですね・・新八っつぁんは、ピュア同盟に加入してますが、鈍感同盟にも加入してるので、なんていうか、時間差で赤面するタイプなんだろうなぁ・・と。後々に効果が出るかと思うので、決して動じてないわけじゃぁないんです(*^v^*)
次回の展開をどう盛り上げようかなぁ・・、いろいろ考えてはおりますが・・やっぱり沖田君に引っ掻き回してもらうのが一番ですよね!(笑)
薄桜鬼のグッズの新作は12月中旬ですよ~
オトメイトフェアの対象ではないので、ステッカーが欲しいな!ってときは予約で内金を入れるともらえるみたいですよ。
あ、B's LOGで沖田君、一君、左之さんがランク入りですか!!うわぁ~うれしいですね!!今月号は買っていないので気になってはいたのですが・・・平助くんに一票入れたいです!!緋色キャラと総入れ替えになっても寂しいですけど・・うぅむ・・。