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期間限定。薄桜鬼小説ブログ。
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雪村の仕事はある意味で成功、していた。
少なくとも平助と新八の二人は花町に繰り出す回数が格段に減って、昼の巡察に遅刻したという話も聞かない。

まぁ、普通に起こした、というよりは多々のハプニングも生じたわけだが、それにより土方さんの悩みはひとつ減ったわけなので、成功と称しても間違いではないだろう。しかし、約一名、左之だけは、酒の量を控えるどころか増す勢いで、浴びるように飲んで、当然のことながら朝餉には顔を出さず、任を解かれたはずの雪村は毎朝アイツを起こしに行っている。


「あっれー?左之さん、また寝坊?」

「・・あぁ、そのようだ。」

平助が広間に顔を出してきょろきょろと辺りを見回してから、拗ねたように口を尖らせた。

「うっわー、絶対わざとだよ!千鶴に起こしてもらうためにさ!!」

「・・・・・・。」

そうは言いつつも、だったら自分も!と平助が言い出さないのは、以前に起こしに来て貰いそのときに二人の間に何かがあったから、のようだ。別段、詮索するつもりはないが、妙に浮き足立つ雰囲気に落ち着かない。


「・・・千鶴、大丈夫かな・・」

「平助、」

不安そうに呟く視線は、彼女がいつも座る定位置に注がれている。
広間では各自好きな場所に座るが、彼女はいつだって飯盒の傍に座り、おかわりと誰かが言えば進んで飯をよそう。


「一君。・・一君はさ、あれだよな、千鶴のことなんとも思ってないよな・・」

「どういう意味だ。」

「・・いや、ごめん!今の忘れて!!さーて、飯くおーっと!!」


そそくさと身を翻して俺より少し離れた場所に腰を下ろして朝食に手をつける姿を見やって、自分の手元に視線を落とす。どうにも、食欲がないのは何故だろうか。

ただ、淡々と京の治安を守るという建前を掲げて人を斬り殺していた毎日に降ってきた、少女との生活。
自分らの中に彼女が溶け込めるか、など関係がないと思っていた。

こうした日常の中の些細な出来事に関心を向けている自分がどこか信じられず、気を抜けば否定しかねない。


「・・・・・・・。」

もう一度、飯に手をつけようとして、しかし胸の内の気持ちの悪い苛立ちに食欲など失せ果てる。

雪村、千鶴のことを、どう思っているか・・か、

愚問だ。そんなこと、自分の胸に改めて問わずとも理解している。
完全なる、一方通行な想い、この胸中に必要のない、しかし、決して消えてはくれぬ厄介な感情、それだけだ。







「・・・・・・・・。」

私は、なるべく自分の中で渦を巻いているような落ち着かない感情を必死に押さえ込もうと何度も深呼吸を繰り返しながら廊下を歩いていた。

土方さんから任を解かれた私は、けれど毎朝ある人を起すためにこの縁側に面した廊下を歩いている。

ぼんやりと、これから起しに行く人物の顔を思い浮かべる。
きっと、三人の中では一番目覚めがいいだろうあの人は、それでもわざとと思えるくらい毎朝朝餉に寝過ごして、起しに来るまで起きたくない、なんて、子供のようなことを言う。

でも、毎朝、声をかければ彼はすぐに目を覚ます。
そうして朝一番、柔らかく微笑んでくれて、それが微笑ましくてなんだか嬉しくて、自ら足を運んでしまう。

あまりにも優しくて、心が満たされていくような気がして、

だからこそ、私は忘れていた。

安心しきって、不安なことに見てみぬふりをして、あの人との約束を、なかったことにしようとしていた。

 

「っ・・!?」

でも、だからといって、急に襟首をつかまれて部屋に引きずり込まれるなんて、どうして予測できたと言えるんだろう。

「・・・っは・・・っ!!!」


そのまま勢いよく引っ張られて背中を床に叩きつける形で倒れこんだ。
首と喉に急にかかった圧迫と、背中への衝撃で胸が痛んで悲鳴を上げていた。

何度か咳き込んで、生理的に目元に涙が浮かんでしまう。

なにが、とか、誰が、とか、そんなことを考えるのは、しばらく自分の呼吸を整えることに必死で後回しにしてしまっていた。

だから、とは言わないが、彼が私の様子を伺い、嬉しそうに口元を歪ませていたことに気づきもしなかった。






@あとがき

・・捕まりました。千鶴ちゃん。
誰に、なんて野暮なことは聞かないでください(´v`;)

モーニングコール、なんてタイトルをつけたので当初はもっとさわやかに可愛い感じのハプニングとかそんな程度で済まそうと思っていたのに、いつの間にか足を踏み外しておりました。いつの間にやら、彼の黒い影が迫ってきていて、もう、私にはどうすることも出来ません。もし、よろしければ、お付き合いくださると嬉しいです(苦笑)


昨日、バイトの時に友人に電王のDVDを借りました。
実は、彼女の勧めで見始めて、すっかり気に入ってしまったのですが、最初の1~4話を改めてDVD借りて見直そうかなーっと。やっぱり初回の初登場ってどんな漫画もアニメも面白いですよね。お気に入りのウラちゃんがとにかくウラちゃんらしくたっぷり出るのですごく好きなんです。後半は、彼はお母さんポジションって言うか、場を収める役っていうか、ね・・(--;)

あと、さりげにデネブとゆうとの母と子な感じが愛しいです(笑)

 

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こんばんはv
訴えられてもおかしくないくらい付き纏ってますね…私。
今回、自分の感情に気付いてる一くんが切ないですね。厄介なんかじゃないよーと大声で言ってあげたい(笑
みんな千鶴ちゃん好きなんだからさーっ感情殺しちゃ駄目だよ><いつかきっと一くんの本気モード、よろしくお願いしますっっ!!

やたーーっ!!顔は見えないけれど、足音はすぐそこっ!!もう手の届くところにいますねっっ!!でも、乱暴だなー(笑
そんなところも「彼」らしいですが。この後どんな展開になるんでしょう…いつも読むたびに「どうなるんだろう…どういう展開になるんだろう…」と考えてしまいます。そして千尋さん、いいところで切るからっ><
パソコンの電源切らず、サイトに張り付いていたい気分にさせてくれます。←かなり本気モード。

電王のDVD借りられたのですねvv電王が始まる前に「史上最弱のライダー」と言われていて、まぁ1話だけみてみようか~なんて軽い気持ちで観てたんですけど…ツボにはまりましたよーvなので、ウチにあるビデオテープには2話から電王が録画されてます(笑
最終話だけカットされた部分が入ってるというのでDVD買いましたけどね。
全プレも欲しくて申し込んだり…映画も子供より大人が興奮してたり(笑

電王の声優さんはピッタリ合ってたので、本当にいろんな意味で楽しめましたっ

私もデネブ(おかん)とゆうとが大好きですvv
遠村 笑 URL 2008/11/07(Fri)20:57:04 編集
いらっしゃいです!!
こんにちわ(´v`)いらっしゃいませー
つ、付き纏うだなんて・・。両手広げてお待ちしてますから大丈夫ですよ!!

一君の出番を、というか彼の見せ場を本気で書いてあげたくなりました(苦笑)やっぱり、一歩引いてる感がたっぷりすぎて、自分で書いておきながらすごく一君に対して罪悪感いっぱいで・・。はい、本気モード、がんばります(>へ<)ノ

総司鬼畜モード始動(@□@)!!
って、自分自身でタイトルをつけて書いています(笑
純粋に素直で優しい、なんて序盤の総司では考えられないので、まぁ、はい、歪んだ愛情表現を楽しんでいただければと、お、思います・・(--;)

えーと、ごめんなさい。私にもどんな展開にしようかなーって、結構行き当たりばったりなので、せめて次回、面白くなりそうだなって感じで切らないと自分のモチベーションも上がらないって言うか(^ー^;)でもでも、楽しみに待っていてくださっているみたいで、すっごーーく嬉しいです!!あ、でも、サイトに張り付いていても総司が画面からにょろっと出てくるとかはないので!(笑

あ、笑さんも電王好きなんですよね!!
ブログにちょこんと住んでるウラちゃんのアイコンが可愛くて可愛くてv
史上最弱って煽りも結構ヒドイですよね(^^;)でも、本当に、初回の1話をみただけでズキューンってきますよね!仮面ライダーに興味なかった子に勧めても結構みんな面白かった!!って言ってくれるので、本気で大当たりですよね。
最終話ってカットされた部分があるのですかー。。。そかそか、DVD欲しくなってきちゃいました。
でも、子供よりもママさんたちのほうが興奮して見てるっていうのは、昔からありますよね(´v`)子供は変身後のライダーみて、ママは変身前の俳優見て興奮するっていうお約束!(笑
千尋  【2008/11/08 13:15】
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